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2021-04-16

福祉施設で働きながら感じたこと。しょうぶ学園を“卒業”しました

どうしてその形なんだろう?
どうしてその色なんだろう?

そう感じるから、ということ以外に理由はなくて。

筆やカラーペンのタッチに迷いはなく、準備された意図も感じられない。
画面に現れてきたものが偶然であるにせよ、斬新さや、驚きや、「よくわからないけど、なんかいい」感じを僕の心に印象づける。

彼らの創作活動に間近に触れ、短い期間だったけれども同じ時空間を共有することができて、ほんとうにしあわせだった。
知的に障がいがあるとされる彼らは、たとえば、自分の意思を言葉にして他者に伝えたり、情緒をコントロールしたり、まわりの人たちと協調しながら生活をしたりするのが苦手。

でも一方で、その鋭い直感や独創性は、まわりにいる人たちにいろんな示唆を与えてくれていると思う。
彼らの創造性と可能性に、もっともっとたくさんの人たちが気づき、互いに影響しあい、高めあっていけますように。

しょうぶ学園で働きながら感じたことを書きました。
「変化の途上を生きる僕ら 美しいグラデーション」

Letter 25 変化の途上を生きる僕ら 美しいグラデーション