ネコ、現る。
六月中旬、月野の家に突然子ネコがやって来た。
ミャーミャー鳴いて、ずっと僕のあとを付いて来る。小さくて痩せこけて、目が赤くただれている。
どうしたものかとネコに詳しい友人に写真付きのメッセージを送ったら、すぐに保護活動をされている方に連絡をとってくれた。
そしたらこの子は風邪をひいているらしいこと、白いネコは目立つので、小さいとカラスなどに狙われやすいこと、可能であれば保護してあげてほしいと伝えられた。
飼えるかどうかわからないけど、、このまま放ってはおけないのでとりあえずご飯をあげて様子を見ることに。
友人いわくネコは牛乳を飲ませるとお腹を壊してしまうので、ネットで調べてその日は家にあったポカリを飲ませた。次の日からはスーパーで買った子ネコ用ミルクと、切らした時は牛乳と水と卵黄と砂糖を混ぜて煮詰めて作る代用ミルクを飲ませたりした。
ご飯は子ネコ用のチューブ入りチキンペーストを買ってきて、皿にあげたら食いつくようにして食べた。
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何日かミルクとご飯をあげていたら、顔も少しずつよくなってきた。とにかく栄養が足りてなかったということ。あと愛情も。この子一人でやって来て、周りに甘えられる母親も、兄弟もいない。(近所に母親、父親らしき白猫がいてたまに様子を見に来ている。でも近づこうとしないし、この子も彼女たちの方に駆け寄っていかない)
この子は人懐っこい性格なので、僕やばあちゃんだけでなく、来訪者を見てもすぐに近くまで走っていく。ちょうど床張りDIYウィークで、ガイドをお願いした潤さんが泊まりに来ていたのでとても可愛がられていた。それで情緒?もずいぶん落ち着いた様子。
一応病院にも連れて行った。(僕にとって初めての動物病院..!)
ワンちゃんニャンちゃんに囲まれて、落ち着きのないこの子にみなさん笑顔を向けてくれた。
やはり風邪とのことで、処方された液体の薬を5日間飲ませた。
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現在はうちの庭で元気に駆け回る日々。蝶を追いかけたり、見えないものを追いかけたり、見えないものと格闘したりしている。いずれ大自然の中で生きていくにしても、人家の庭という小さな自然の中で、ハンターとしてのスキルを磨いているようなので、いまはこれでいいのかなと思う。
僕はもともとネコに関心をもってはいたけど、思いがけずネコとの暮らしが始まって、いま来たかという感じ。
彼女のことはシロちゃんて呼んでいます、月並みだけど、出会った時に白猫であることを意識させられたので。畑の草刈りをする時も、本を読む時も、身近にシロがいてくれてなんだか愉しい。気ままな猫ライフ、満喫します。