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2020-02-28

Letter 17 Session 自分への手紙 3〜6才の自分

おかあさんへ
あのひのあさ、ぼくはまだオズのまほうつかいをつくりたかった。きのうみたげきをじぶんでつくろうとしていたんだ。ほいくえんになんかいきたくなかったのに。

おとうさんへ
もっとぼくのことをみて。もっとはなしをきいて。もっといっしょにあそぼうよ。

おとなのぼくへ
はやくぼくのところにきて。ぼく、ともだちがほしいんだ。ひとりぼっちなんだよ。いっしょにえをかいたり、ぴあのをひいたり、おはなししたりしようよ。

<現在の僕から、あの日のぼくへ> 3〜6才のぼく
きみが世界を好奇心いっぱいに見つめているその姿を肯定し、応援してあげる。情熱をもって何かに取り組んでいる時にはぜったいにそれを止めたりしないよ。気がすむまで、思い切りそれをやらせてあげる。僕はきみに、この社会のルールを教え込むことよりも、自分がどんな時にたのしいと感じ、どんな時に没頭できるかを体感してもらいたい。それが、この自分を生きていく上でいちばんだいじなことだと思うから。とにかくきみに夢中になってほしいんだ。この世界で生きることに。この世界にある、あらゆるものたちに。自分の知覚を通じて感じるものごとに。
きみが知りたいと思うこと——この世界の不思議について、問いが生まれたならなんでも僕に問うてほしい。「なぜ?」「どうして?」と。僕はその問いに、自分なりの知識と体験と思考とを動員して答えてあげる。そしてきみに、自分の頭で思考していくよう促すことを努力する。
きみがほしいと思ったものを必要なタイミングで与えてあげよう。でもそれを手に入れるのがむずかしい時、自分でつくること、他の方法を試してみることをきみに教えよう。そしていっしょに探索しよう。たくさんの時間をともに過ごそう。僕はきみに、自分を愛すること、この世界を愛すること、自分の力で何かを創造していくことを学んでほしいんだ。